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リフォーム用語の超入門 トイレ編
毎日必ず使う場所だから、清潔な状態を保ちたい。水道や電気の料金が高騰しているから、節水タイプに交換したい……。トイレのリフォームをお考えでしょうか? 一般的に、トイレの交換は20年が目安。陶器製の便器は割れたりヒビが入ったりしない限り100年以上使えますが、部品やパッキン、配管などは10~20年で寿命が来ます。
節水はもちろん、掃除のしやすさや嫌なにおいの予防など快適さを追求した機能が最新型にはもりだくさん。一方、最低限の機能さえあれば良いという方にはシンプルで価格の安い機種も豊富です。どんなトイレにするのか、まずは用語を知ることから始めましょう。
トイレの種類に関する用語
便器
用を足す設備です。近年では便座と一体になったタイプの方が安くなっています。
https://f-bhl.com/cms/case/toilet/796
便座
便器の上に座るための設備です。何も機能がついていないタイプを「普通便座」と区別することもあります。和式は便座がありません。
→和式トイレ
暖房便座
温める機能がついている便座です。冬、暖房で温かくなった部屋から寒いトイレに移動し、なおかつ冷たい便座に座っていきむと急激に血圧が上がり、ヒートショックを起こす危険があります。便座が温かいだけでも血圧の急変防止になります。トイレ内にコンセントが必要です。
温水洗浄機付き便座
暖房だけでなく、おしりなどを洗浄する温水シャワーがついた便座です。温風で乾かす機能やミストで便器内を清潔に保つ機能、座ると音楽が流れる機能のついた機種もあります。トイレ内にコンセントと水栓が必要です。
→ウォシュレット
→シャワートイレ
ウォシュレット
TOTOの温水洗浄機付き便座の商品名で、登録商標です。既存の便器に載せて使用する便座タイプの他、ウォシュレット一体型の便器もあります。
https://f-bhl.com/cms/case/toilet/593
押入れトイレ
押入れぐらい(1間)の広さのトイレで、介護用に設置されることが多いです。
→バリアフリートイレ
簡易水洗トイレ
便器は水洗で、汚物は汲み取り式のトイレです。下水道がない、もしくは十分整備されていない地域で使われます。見た目は水洗トイレと変わりません。水を使って洗浄するため汲み取りの頻度は高くなります。
クッションフロア(CF)
塩化ビニル樹脂の床材です。耐水性が高く、抗菌処理もされているうえ価格も安いのでトイレや洗面所におすすめです。
こちらの事例では耐水加工されているフローリングに張り替えています。
https://f-bhl.com/cms/case/toilet/766
シャワートイレ
洋式トイレに設置される、温水洗浄機能付き便座のことです。「ウォシュレット」はTOTO、「ビューティトワレ」はPanasonicの商品名です。
こちらの施工例では、便器がリクシル、便座にはPanasonicを採用しました。こうした組み合わせももちろん可能です。
https://f-bhl.com/cms/case/toilet/942
タンクレストイレ
給水パイプから直接水を取り入れて便器の中を洗うため、水を貯めておくタンクのないトイレです。水圧が低いと洗浄が不十分になることがあります。戸建ての2、3階に設置する場合は水圧が十分かどうか確認しましょう。便器には手洗いが付いていないため、トイレ内で手を洗いたい場合は手洗いカウンターを別に設置する必要があり、ある程度の広さが必要です。
便座が故障した場合、便器も一緒に交換する必要があります。機種によっては便座だけの修理や交換も可能です。また、停電時も水を流せる仕組みの機種も出ています。
→手洗いカウンター
手洗いカウンター
タンクレストイレや一体型トイレの場合、便器に手洗いがありません。トイレ内で手を洗いたい場合には便器と別に手洗いカウンターを設置します。予備のトイレ紙や掃除道具、洗剤などを収納できるキャビネット型や、床から浮いたフロート型などデザイン性の高いプラン、便座から立ち上がると自動で手洗い用の水が出てくるタイプなどさまざまです。
下の事例は一般的な洋式便器を設置すると戸を閉められなくなる恐れがありました。そのためトイレを広げ、手洗いカウンターも設置しました。
https://f-bhl.com/cms/case/toilet/345
必要がなければ設置しない選択肢もあります。こちらの事例では元々あった手洗いカウンターを撤去し、収納にリフォームしています。
https://f-bhl.com/cms/case/toilet/321
トラップ
悪臭やガスが逆流するのを防ぐため、排水管の接続部や屋内排水末端部に水を貯めておく装置です。U形やP形などがあります。上から水を流すことで入れ替わるので、長期間水道を使っていないと水が蒸発したり、トラップに貯まった水が腐ったりして悪臭の元になります。定期的に水を流しましょう。
バリアフリートイレ
車いすでも利用しやすい配慮をしたトイレです。開閉しやすい引き戸、車いすが切り返せるスペースや手すり・肘掛け、緊急用の呼び出しボタンがあると安心です。
フロートトイレ
便器が壁に掛かっており、床から浮いているトイレです。給水管やコード、ストックや掃除道具もキャビネット内に収納でき、床掃除も楽です。
和式トイレ
しゃがんで用を足す便器です。
TOTOによると、2018年度に出荷された同社の便器のうち99.6%が洋式、和式トイレは0.04%だったそうです。和式トイレ派のご意見はこちらの記事でご紹介しています。
https://f-bhl.com/cms/case/toilet/334
トイレの機能に関する用語
泡洗浄機能
市販の台所用中性洗剤で、用を足して流すたびに便器の中を自動で洗う機能です。また、水位を下げて水面に泡を広げ、尿などが飛び散るのを抑える働きもあります。浄化槽の微生物の活動に影響を与えないくらい少量の洗剤を使うとメーカーでは説明しています。
除菌機能
便座に組み込まれた装置で水に電気を通し、除菌効果のある水を作って便器鉢内を洗うのが除菌水式。トイレを使うたびに便器内や洗浄ノズルを除菌します。イオンを発生させ、機能をオンにしている間はずっと菌を取り除くイオン式もあります。便座の裏の汚れまで落ちるとうたう機種もあります。いずれも便器のふたを閉めることで機能が働きます。
瞬間式(連続出湯式)温水
洗浄する時に瞬時に水を温めて使います。シャワートイレを続けて使っても水になってしまうことはありません。家族の人数が多い場合はこちらが便利でしょう。
トータルでの電気料金は貯湯式より節約できますが、1000W以上の電力を消費します。ご自宅の電気契約と設定を確認し、ブレーカーの容量に余裕があるかどうか調べてみましょう。
節水便器
少ない水で一気に洗浄する便器です。勢いをつけて噴出したのち、渦を巻いて汚れを流せるように設計されています。水量はメーカーによって差があり、大洗浄で5リットル前後。2001年ごろまでの標準製品が13リットルなので、7割程度も減っています。
消臭・脱臭
便座内のファンが回って便器内の空気を吸い取り、脱臭カートリッジににおいの原因になる粒子を吸着し、浄化した空気を排出します。便座に座るとセンサーが反応して動き出し、用を足しているときの臭いが外に上るのを防ぎます。
LIXILはプラズマクラスターイオン(SHARPの除菌技術)を使って消臭・脱臭する機種も出しています。
貯湯式温水
温めた水をタンクに貯めておき、シャワートイレを使う時に噴出する仕組みです。貯めていた分の温水を使い切ると冷水になってしまいます(連続して1分程度。メーカーや機種により差があります)。ランニングコストは瞬間式より高くなりますが、最大消費電力は300W程度です。家族の人数が少ない場合はこちらが選択肢に上がるでしょう。
水道の水圧のみのため水流が弱くなることがあります。気泡を含んだボリューム感のある水が連続して出ます。
ビデ
フランス語でポニーを意味する「bidet」から来た言葉で、またがって下半身を洗う設備です。17世紀後半のフランスが発祥で、日本と違って頻繁には入浴しない文化・地域では広く使われてきました。
日本の温水洗浄機付き便座には1980年代に搭載されるようになり、女性の使用を想定しています。「使ったことがない」「使い方がわからない」という人も多いそうで、TOTOは2022年9月に始めたプロジェクト「ビデプラス」で、ビデの正しい使い方と知識の普及に努めています。
トイレリフォームで迷ったらフォワードBHLへ
当社は水回りリフォームを得意としており、数多くのお客さまの相談に乗ってまいりました。トイレの用語でほかに知りたい用語がありましたらぜひ当社にお知らせください。順次追加してまいります。
多くの商品が販売されていますが、当社はTOTO、パナソニック、リクシルの中からお客さまにおすすめの機種を厳選。安心価格でご提供します。当社専任スタッフによる安心工事で、施工後もしっかりサポートいたします。
トイレだけでなく、お風呂や洗面所ももちろんリフォーム実績多数です。お気軽にご相談くださいね。