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枚方市には少なくとも3カ所に断層が…ご自宅の地震対策は大丈夫?
能登半島地震は大きな被害が出てしまいました。枚方市でも揺れましたね。被害に遭った方に心よりお見舞い申し上げます。
枚方市でも震度6弱を記録した2018年6月の大阪北部地震を思い出した方もいらっしゃることでしょう。近畿地方は関東に比べれば地震が少ない印象かもしれませんが、いつどこで起きるか分かりません。枚方市内にも断層はあるんです……!
枚方市内にある断層
以下の図は枚方市の資料から引用しました。地盤沈下対策に関するもので、2012年に作成されています。
市内には、枚方・田口・交野の三つの断層があります。羽曳野市まで約38km続く生駒断層帯の一部で、地震を繰り返し起こす可能性のある活断層です。最後の大地震が起きたのは古墳時代の400年ごろから平安時代の1000年ごろと考えられています。
未知の活断層?
同志社大学の堤浩之教授らは、大阪北部地震をきっかけに改めて調査を行いました。すると、枚方断層の延長上にも活断層がある可能性が分かったのです。以下は2019年の朝日新聞の記事で、推定される断層の位置を示した地図が掲載されています。
大阪・淀川周辺の地下に未知の活断層 同志社大教授推定(「朝日新聞デジタル」2019年9月30日付)
ほぼ淀川沿いにあると見られ、京阪やJRなどの線路や駅にも近い場所です。もしこの断層がずれて地震が起きたら……? 日頃から対策しておくに越したことはありません。
重たい家具の固定方法
最初に手をつけるなら、たんすや本・食器の棚、冷蔵庫など背が高く重たい家具や家電の対策がおすすめ。倒れて下敷きになったら命に危険が及ぶからです。
金具を使って固定する方法が望ましいですが、賃貸などで壁に穴を開けられない場合は粘着式の固定器具や突っ張り棒などでも。動いたとしても倒れてこないようにするのが目的です。ホームセンターなどで売っていますよ。
次に、しまってある食器や本が落ちてこないよう対策しましょう。本の角に頭をぶつけると痛いですし、お皿が床に散乱し割れると破片でけがをしてしまいます。
扉付きの食器棚やキッチンの吊り戸棚なら、揺れた時にのみ扉が開かないようにする仕組みの感震式ラッチがおすすめです。金属部品メーカーの老舗、ムラコシ精工さんは1995年の阪神大震災を機に耐震金具の製造を始めた会社です。開き戸用・引き戸用・引き出し用の3タイプがあります。
効果は以下の動画で詳しく見られます。
他にもメーカーはありますので、ご自宅の事情に合うものを見つけてみてください。
耐震ラッチの人気おすすめランキング10選【gooランキング】
また、家具の上には重い物を極力置かないようにしましょう。吊り戸棚の上部には重たい食器を入れないなどの配慮も必要です。
家電の固定
大型テレビやキャスター付きの家具は、地震の際に揺れると飛んできたり、転がったりします。テレビなど大きいものは必ず固定しましょう。こちらはマット・シートタイプが手軽です。電子レンジ・オーブンなども忘れずに。
足が細いタイプのテレビはベルト式が向いています。
飛散防止
地震のあと津波が襲ってきたり、火災が迫ってきたりした事態ではいちはやく避難しなければなりません。そんな時、床にガラスやお皿の破片が飛び散っていると逃げるのに支障をきたします。食器棚の扉や窓など、ガラスが使われているところには飛散防止フィルムなどを貼り付けます。
火災防止
2008年10月から、ガスコンロ全口にセンサーを搭載することが義務化されました。また調理油の過熱防止装置、立ち消え安全装置、コンロ消し忘れ消火機能の三つも標準化されています。
地震の際に火を使っていて火災になるケースもなくはありません。心配な方はIHクッキングヒーターへの取り替えもご検討ください。
以下は当社の施工例です。コンロの火の消し忘れが増えたためオール電化に取り替えたいとのご要望でした。
https://f-bhl.com/cms/case/%e3%82%aa%e3%83%bc%e3%83%ab%e9%9b%bb%e5%8c%96%e3%83%aa%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%bc%e3%83%a0/1667
避難所の場所や家族との連絡方法などを決めていますか? 定期的に確認し合いましょう。
また、古いご自宅の耐震性が気になる場合は枚方市の木造住宅耐震改修事業補助金の利用をお勧めします。2024年度の情報は執筆時点でまだありませんが、枚方市のウェブサイトを定期的にチェックしてみてくださいね。
また、実際の工事や予算、日数などに関して疑問がありましたらぜひ当社にお尋ねください。豊富な事例をもとにご説明させていただきます!