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枚方市のリフォーム補助金・助成金2022年度版 空き家の改修で最大100万円
家族が増える・増えたタイミングで住宅購入を考えている方も多いのでは？ この記事では、枚方市が設けた2022年度のリフォーム補助金・助成金制度について解説します。
目次
枚方市若者世代空き家活用補助制度
2022年度の空き家活用補助制度の申請受け付けが始まりました。空き家の除却（解体）や住宅新築、リフォーム費用の一部を補助する制度です。
補助を受けられる条件は主に三つ。
（１）2人とも40歳未満。または18歳以下の子を持つ世帯
（２）枚方市以外に住んで1年以上、または枚方市内の賃貸住宅に1年以上住んでいる世帯
（３）1981（昭和56）年5月31日より前に着工された戸建てまたは長屋の工事
どんな補助を受けられるのでしょうか。もう少し詳しく制度を見てみましょう。
補助金はいくらもらえるの？
空き家を解体して新築したり、空き家をリフォームまたは耐震改修したりした際の費用を補助する制度です。新築かリフォームかで条件が少し違います。
空き家を解体し、新築する場合：解体＋新築工事合計に対し、最大100万円を補助
耐震改修・リフォームの場合：100万円以上の工事の合計の2分の1の額で、最大100万円を補助
補助額の上限は100万円で同じですが、解体・新築の費用は一般的に数千万円に上ります。耐震改修やリフォームならその何分の1かで済むことも多いもの。リフォームの場合は総工費に占める補助金の割合が新築に比べて高くなるので、お得感が違いますよ。
一緒に使える補助金
この補助は100万円までですが、一緒に使える補助金もあります。
耐震改修工事費を除いたリフォーム工事費への補助が出ます。下の三つから、補助を受ける工事を選びましょう。
・耐震診断
・設計・耐震改修工事
・コンクリートブロック塀の撤去
なお、耐震診断や改修工事は空き家を購入した後になります。
2022年4月1日〜2023年3月31日の間に婚姻届などを提出し、世帯所得が500万円以下の40歳未満のカップルが対象。補助額は最大30万円です。
若者＝30代までだけど、40代以上も対象に
「2人とも40歳未満」、つまり39歳以下のカップルなら補助金をもらえる対象です。基本的には婚姻届を出した夫婦のことですが、事実婚や同性カップルも対象。証明する書類などが必要ですので、詳しくは枚方市役所に相談してください。
40歳以上であっても、18歳以下の子がいれば補助を受けられます。「子」には胎児も含まれているので、例えば「妊娠5カ月の41歳」も申請できます。出産予定日がわかる母子健康手帳などを用意してくださいね。
枚方市に移住・定住してくれる人のための補助金
2番目の条件は「枚方市以外に住んで1年以上、または枚方市内の賃貸住宅に1年以上住んでいる」。すでに枚方に住んでいる人が今から市外に引っ越したり、枚方市内の賃貸物件に引っ越したりしても間に合わないということです。
なお、補助金を受けられることになってから最低でも3年間は住宅に住み続けなければなりません。その住宅の住所で住民登録する必要がありますし、本人名義で登記することになります。もちろん、リフォームや解体・新築工事業者と契約を結ぶのも本人名義でなければなりません。
枚方の戸建て住宅を自宅に定め、住み続けてくれる人に補助金を出す制度です。したがって「補助金をもらってリフォーム、後はすぐ転売」といった行為は許されません。申請時に同意・誓約書も提出します。くれぐれも不正をしませんようお願いします。
マンションは対象外 物件の立地にも条件
補助金が出る空き家は、戸建てまたは長屋です。マンションやアパートは制度の対象外ですのでご注意ください。
他にも条件があります。一つは、物件が「立地適正化計画に定める都市機能誘導区域・居住誘導区域・居住環境保全区域のいずれか」にあること。「立地適正化計画」は、枚方市が策定した都市計画の一つです。
補助金をもらおうとしている空き家が対象区域にあるかどうかは、枚方市の「きてみてひらかたマップ」でも調べられます。リンク先のメニューから「立地適正化計画」を選び、地図を表示させましょう。
枚方市「きてみてひらかたマップ」の画面
「都市機能誘導区域」「居住誘導区域」「居住環境保全区域」がそれぞれ色分けされています。物件が区域にあるか区域外なのかを確認できます。
売買契約の前に「事前協議書」を提出
空き家を購入する契約をすでに結んでしまった場合は対象になりません。補助金をもらうには、まず「事前協議書」を枚方市に提出する必要があるのです。
書類には、リフォームする・新築する家に住む人（同一生計の人）全員の名前や年齢、物件の住所などを記入するほか、これまでこの記事で解説してきた内容などに関する確認項目にチェックを入れます。
枚方市若者世代空き家活用補助制度の事前協議書（Wordファイル）
不動産売買契約の時期や工事の予定期間、入居時期なども記入する必要があるので、仲介業者と相談ができてから書類を提出することになりますね。ほかに空き家の写真や図面、建築年月日がわかる書類も必要です。
募集枠は協議書の受け付け順に36件まで
事前協議後の手続きは以下のような流れです。
枚方市との事前協議後、90日以内に補助金の交付申請書を提出しないと事前協議書が無効になってしまいます。各書類の提出は相談しつつ抜け漏れのないよう進めましょう。「木造住宅の耐震改修事業補助」制度を使う場合は、②より後に申請することになります。
なお、補助金が受け取れるのは事前協議書の受け付け順に36件までです。購入予定がある方は早めに手続きを始めましょう。まだ枠が残っているかどうかは枚方市の住宅まちづくり課に聞いてくださいね。
リフォームなら低予算で駅近自宅も実現可能
住めないほど荒れてしまった家は解体するしかありませんが、手入れすれば十分住める空き家もまだまだあるんです。
中古戸建ての全面リフォーム工事にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。以前ご紹介したこの物件を一例として再掲します。
購入費用は310万円。全面改装費は540万円でした。京阪星ケ丘駅から徒歩6分、裏がスーパーマーケットの好立地。こちらを850万円で手に入れたことになります。
なおこの住宅は1986年築、当社が賃貸目的で購入したものです。若者世代空き家活用補助の対象にはなりません。あくまで費用の参考としてご紹介しました。
補助金のご相談はお気軽に
当社はこれまで補助制度の申請に多数の実績があります。協議書の書き方、申請に必要なことなどをサポートさせていただいています。
●グリーン住宅ポイント（終了）
●枚方市 介護保険にかかるバリアフリー改修工事の補助金 など
枚方市は空き家活用と子育て世代の定住促進に力を入れています。空き家活用補助制度利用者を紹介する枚方市のウェブサイトには「大阪市内にも京都市内にも通勤圏内でとても便利」「公園もたくさんあり、子育てしやすい環境」との声が並んでいます。
建て売りやマンションで物件を探していた方、空き家リフォームという選択肢がありますよ。補助金についてもお気軽にご相談くださいね。
