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【枚方】キッチン大掃除がカンタン! 油汚れも水拭きできるタカラスタンダード「トレーシア」
年末に大掃除をした方、多いのではないでしょうか?
大掃除のクライマックスと言えるのが水回り。特に、レンジフードの油汚れは最大の難関です。
茶色くベトベトになったファン、目が詰まってしまったフィルター……。考えるだけで心が折れそうになりますよね。
そんな憂鬱な大掃除が一気に楽になるシステムキッチンにリフォームしてみませんか?
年末の憂鬱にさようなら
マンションにお住まいのお客さまから、キッチンリフォームのご相談です。
いただいたご要望は「掃除がしやすく、長持ちすること」でした。
特に換気扇(レンジフード)は、頻繁には掃除をしない箇所です。年に一度という方も多いのではないでしょうか。
株式会社プラネットの「家の掃除に関する意識調査」(2021年実施)によると、家の中で「掃除が面倒」と感じる箇所は「キッチンのレンジフード、換気扇周り」が圧倒的1位。取り外しや取り付けだけでなく、1年間にたまった油汚れとほこりを取り除くのには手間と時間がかかります。ベトベトした汚れを見るだけでも心理的に負担ですよね……。
そこで各メーカーとも「掃除のしやすさ」をシステムキッチンの特徴に上げて販売しています。
では、標準的な価格帯の製品と、より高価格なものとで掃除のしやすさに違いはあるのでしょうか?
今回のお客さまには、はじめは当社のベーシックプランをご提案したのですが、長持ちするものをとのご要望をいただきタカラスタンダードの「トレーシア」に修正して再提案いたしました。同社の四つのグレードのうち上から2番目で、扉も引き出しもほうろう製。下位モデルだとほうろうを使った部品数に限りがあります。
ほうろうって何?
ほうろうは金属とガラス質を結合させたもの。水や熱に強くにおい移りしないので、鍋や食品の保存に使われているイメージがあるのではないでしょうか?
一般社団法人日本琺瑯工業会によると、古代エジプトのツタンカーメン王の黄金マスクもほうろう製です(用いられている金属は金などですが)。ツタンカーメン王が生きたのは紀元前1300年代のこと。ほうろうがいかに長持ちかがわかりますね。
他にも、化学薬品でも腐食しない▽塩酸や硫酸にも強い▽保温性が高い――などの長所があります。表面はガラス質で、なめらかな手触りと光沢も魅力ですね。
一方、短所はガラス質が割れやすいこと。
タカラスタンダードはほうろうを用いたキッチンを世界で初めて開発したメーカーです。割れにくくなる技術を用いたうえで高温で焼き、高品質なほうろうを開発したそうですよ。
ほうろう製キッチンの長所
ほうろうの表面はガラス質。つるつるしているので、油性ペンで書いても水拭きで落とせるんです(ひどい汚れは中性洗剤を使います)。
今回採用した「トレーシア」は、レンジフード、引き出し、キッチンパネルもほうろう製。油で汚れたレンジフードは、部品を外して食洗機で洗えます。大掃除が一気に楽になりますよ。
ほうろうのうれしい点は、磁石がくっつくこと。マグネット付きの収納グッズなどを貼ることができるんです。インテリアの幅が広がりそうですね。
それでは、お客さま宅をどのようにリフォームしたかご紹介します。
開き扉の棚は使い勝手が今ひとつ
カウンター付きのキッチンスペース。大きなカップボードを置いているため通路幅が狭く、1人がコンロやシンクを使うと他の人が入って作業するのは難しそうです。
棚は開き扉タイプなので、扉を開けると通路いっぱいに幅をとってしまいます。奥に置いた調理器具を取り出す時には、手前のものが邪魔になって取り出しにくいですね。
「開かずの扉」がキッチンを狭く
実は、カップボードの裏に引き戸があるのです。
こちらは洗面所側から見たところ。引き戸を開けるとカップボードの背面が! まさに「開かずの扉」ですね。
リビング・ダイニング側から見たキッチン。カウンター下がデッドスペースになっています。持て余している方は多く、カウンター下用の収納家具が売られているほど。
天板の汚れも目立つため、出幅の狭いものに取り替えることになりました。
使わない引き戸は撤去
カップボード裏の引き戸を撤去し、壁を作っているところです。
灰色の部分が引き戸のあったところ。建具を撤去し右側の壁とつないで平らにすると、キッチン側が十数センチ広がります。この幅は大きいですよ。
調理器具はキッチンに集合
作った壁側にカップボードを新設。一部はリビングに置いていた電子レンジ・トースター・炊飯器・ポットをこちらにまとめて置けるようになりました。同時に使ってもブレーカーが落ちないよう、電気配線を変更しています。
こちらは洗面所側。壁の位置変更に伴い、洗濯機の防水パンを交換しました。
こちらが「トレーシア」。リビングの家具とイメージが揃いました。棚は引き出しタイプになり、収納力がアップしています。
幅の狭いカウンターに変更。こちらも落ち着いた色合いで、部屋全体の統一感に貢献しています。
お客様には、拭き掃除で済むようなったこと、キッチンが広々とし、使い勝手が大幅に向上したことに喜んでいただけました。
工事費用総額
総額 160万円(消費税込み)
期間 5日
【工事内容詳細】
・キッチン、カップボード、カウンター、引き戸の撤去
・引き戸撤去部の壁造作工事、キッチン前カウンター取り付け工事
・洗面所の防水パンを小さいサイズに変更、移動
・オーブンや電子レンジ用のコンセントを移動、電気容量をアップ
・天井照明をLEDに変更
・システムキッチン(I型:L225cm) カップボード(L150cm)の組立据付
・既存のタイルの上からキッチンパネルを施工
・床の貼り替え
・内部、カウンター外部、洗面所の壁・天井のクロスの貼り替え
・水道・ガス・電気の配管・配線変更
・リビング側にガスファンヒーター用のガスコンセント新設
・カラーモニターTVインターフォンに交換
間取りを変えなくても、設備を見直すことでお部屋を広く使えるようになりますよ。
気になるシステムキッチンがある方、ぜひご相談くださいね。