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結露を放っておくと家がカビだらけに……!? 原因と対策
1月の“最強寒波”、本当に寒かったですね。枚方市でも1月25日の早朝にはマイナス1.8度を記録しました。
寒い時期は部屋で暖かく過ごしたいもの。でも窓ガラスを見ると……大量の水滴がついていませんか? 結露の仕業です。拭くとぞうきんはすぐビショビショになるし、垂れると窓枠の板がフニャフニャになるし……。放置していると最悪の場合、カビやダニが大発生し、健康に影響を及ぼすことも! 結露にお困りの方、原因を知って賢く対策しましょう。
結露の原因
冷えたビールを注ぐと、グラスの周りに水滴がつきますよね。なぜかご存じですか? 空気には水蒸気が含まれています。ビールのせいでグラスが冷え、それに触れた空気も温度が下がります。この時、グラスの周りの空気に含まれていた水蒸気が液体の水に姿を変えるのです。
窓ガラスの水滴も同じ仕組みです。一般的に温度が低いと結露しやすくなりますが、空気中に含まれる水蒸気の量が少なければ結露しません。
結露の種類
外部結露
窓ガラスや壁にできる水滴です。洗濯物の部屋干しや、水蒸気が出る暖房器具(石油・ガスのストーブ)などの条件が重なると出やすくなります。
内部結露
壁の中でも結露が起きます。特に夏は注意! エアコンのきいた涼しい室内と熱い外気との温度差が原因で、断熱材に結露することがあります。
結露してしまったら?
結露を放置すると水滴が垂れ、木枠部分が腐食したり、黒カビが生えたりします。カビは呼吸器の病気を引き起こすこともあります。放置せずすぐに取り除きましょう。
・ワイパー、ぞうきん、スポンジで拭きとる。
・給水テープを貼る。
・新聞紙を貼る。実は、新聞紙はインク成分が油汚れをよく落としてくれるので、水を吸い取ると同時に窓掃除もできる優れものなのです。
結露を防ぐ方法
結露は温度差と水蒸気が原因。空気の入れ替えが最も有効な結露防止対策です。
・窓を時々開けて空気を入れ替える。
・外気温と室温の差が極端に違わないようにする。
・換気口や通気口をふさがない。特に床下。
・家具を壁から少し離す。ぴったりくっつけていると空気が循環しません。
・押し入れやクローゼットに物を詰め込まない。
・カーテンやブラインドを閉めっぱなしにしない。
・加湿器を窓際に置かない。
これらを試しても結露がやまない場合は、以下を試してみましょう。
・断熱シートを窓に貼る。見栄えを気にしなければプチプチ(梱包材)や段ボールでもいいです。
・オイルヒーター、エアコンなど、水蒸気の出ない電気式の暖房を使う。
・窓下ヒーターを使う。エアコンの暖房効率が上がるので、設定温度を下げても室内が寒くなりません。
・サーキュレーターを使う。窓際に置いて室内の空気を循環させます。暖房効率アップも期待できます。
根本的な解決方法
日本の伝統的な家はやたらに寒い、と以前のブログでご紹介しました。暖房器具を買い足したはいいものの、月々の電気料金がかさんでしまう……。節約のため暖房をつけないでがまんしている方も多いと聞きますが、それでは元の木阿弥です。
根本的に解決するには、断熱リフォームをおすすめします。冷気が入ってきて結露するのは主に窓なので、内窓をつける、断熱性能の高いガラスを採用するなどの対策をしましょう。
省エネルギー、脱炭素社会の観点から政府も住宅の断熱性能アップに力を入れています。最大200万円まで補助を受けられる「先進的窓リノベ事業」も行われていました(2023年末で終了、新年度の事業は未定)。当社はこちらの登録事業者でした。
窓だけでなく、快適なお住まいの実現をお手伝いします。ご相談をいつでもお待ちしています!