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築30年近くの中古マンションをイマドキにしたリフォーム事例
当社がモデルルームとしてリフォームした物件です。
こちらのマンションは1995（平成7）年に建てられました。
実は以前にも、同じような築年数の中古マンション一室をモデルルームとしてリノベーションした事例をご紹介しています。
平成前期築の中古マンションあるある
平成前期に建てられたマンションにはいくつかの共通点があります。
例えば、壁に囲まれて半分独立したキッチン。工事前の同じ家です。
窓に面したリビングは広々としていて明るいのに、キッチンには光が届かず暗い感じ。昼でも明かりをつけないと不便そうです。
LD側の壁に設けられたカウンターと戸口。できた料理をここからテーブル側に出すイメージでしょうか。
するとキッチンに冷蔵庫や食器棚を置くことになります。狭くなり、背中側に圧迫感が……。2人以上入って作業するのは無理かもしれません。
大きなLDKが可能になったのは…
画像出所:PhotoAC
より最近建てられたマンションでは、LDとひと続きのオープンなキッチンが主流。開放感や採光を意識した間取りになっています。
築30年のマンションでキッチンを半独立にしていたのは、生活感を隠したり、においや煙がなるべく漏れないようにしたりする意図があったのかもしれません。
画像出所:PhotoAC
時代が下り、「見せる収納」の流行やデザイン性の高い家電の登場などで、キッチンは“隠すところ”ではなくなってきました。
また、エアコンをはじめとする冷暖房機器の省エネ性能が向上し、大きな部屋の温度調節も可能になっています。
押し入れ付きの和室は不要？必要？
LDKに隣り合う和室や洋室。こちらも築30年程度のマンションでよく見かけます。
それぞれ壁ではなく引き戸で仕切られていて、こちらのお部屋で寝るとすると隣の物音が結構気になってしまいそうです。
1970年代、80年代に建てられたマンションには、当たり前のように和室がありました。それが90年代以降、和室数はぐっと減ります。ベッドで寝起きするライフスタイルの浸透が主な理由と考えられます。とはいえ一つは和室でないと、というニーズがあったのでしょう。今では和室のないマンションも多いですから、過渡期だったのかもしれません。
ところが和室の出入り口は襖でないと、ちぐはぐな感じになってしまいます。このため隣り合う部屋と壁で仕切れず、個室としてはイマイチ使い勝手がよくない状態に。
さらにこの間取りでは、洋間側の仕切りを壁にすると換気ができず、夏はとーっても暑い部屋になってしまいそうです……。
経年劣化した部分はすべて新調し、かつ時代に合わせた住まいにする。この方針のもと、フルリフォームに取り組みました！
見通しのよいキッチン、収納力もバッチリ確保
まずはキッチンです。大きなスペースだけに、家の印象を決める箇所。
シンクの上にあった吊り戸棚は撤去し、窓からの光が届く明るいキッチンになりました。
その分、背面に吊り戸棚を新設。家電収納・食器棚も造り付け、収納力をバッチリ確保しています。
ナチュラルベージュ・ブラックを基調に、すっきりとした印象に。「白物家電」の代表格だった冷蔵庫も、最近ではダークブラウンやゴールドなどさまざまなカラーバリエーションがあります。
中には48色から選べるメーカーや、システムキッチンと冷蔵庫の色をシミュレーションできるサイトも。ご興味があれば色の組み合わせを試してみてくださいね。
部分的なスケルトンリフォームに
LDと、隣接する2室。畳や床材はもちろん、間仕切りの壁も全部撤去して工事しました。
こんなふうにいったんコンクリートの躯体（くたい）がむき出しになる状態にして、間取りから造り直す大掛かりな工事を「スケルトンリフォーム」と呼びます。
ただ、全部をスケルトンにするとリフォーム費用がとても高額になってしまいます。今回の工事では、取らなくてもよい壁や収納内部は残したり（押し入れの中はそのままです）、壁紙を替えるだけにしたりと部分的なスケルトンリフォームにして、費用を抑えました。
工事完了後はこんな部屋に大変身！
工事前と部屋数は同じですが、和室を洋室に、また窓側の洋室をガラスの引き戸にしています。LDKに奥行きが加わりました。
個室として使いたい場合は、ガラス戸にカーテン等をつければ視界を遮ることができます。ライフスタイルに合わせていろいろな使い方ができそうですね。
和室は洋室に、通風口で換気問題を解決
寝室としても過ごしやすいよう、和室だった部屋は壁で囲んで独立した個室に。出入り口はドアに変更しています。夜中にだれかがキッチンで水を一杯……といった物音はもう気になりません。
洋室側との壁に通風口を設け、洋室に置くエアコンから冷気を取り入れます。換気問題はこれで解決です。
こちらはもう一つの洋室。ヘリンボーン柄の壁紙にブラックのクロスでアクセントに。
廊下の片側をアクセントクロスに。グッとハイセンスになりました。
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